母と過ごした3日間

写真 (32)2週間前、1年ぶりで娘と青森の故郷に帰った。認知症の母はグループホームに移って5年目になる。母の部屋には、私が送った葉書や写真をきれいに飾ってあった。母は私の写真を見て、「この人誰だ?」と姉に聞くそうだ。うれしいかな、私のことを覚えていた!が私の娘、彼女の孫のことは思い出せないようだった。

私は母にたくさんのお手玉を作って持っていった。私たち三人姉妹が子供のころ一緒にお手玉で遊んだのを思い出したのか、母はとても喜んで、私がいる間はバッグに入れずっと離さずにいた。

いつもは外出を嫌う母だが、姉夫婦と妹夫婦と私たち親子と長年住んでいた津軽半島の袰月まで一緒にドライブした。高野崎国定公園で地元の生牡蠣をそれはうまそうに食べた。翌日は浅虫温泉に出かけた。30年ぶりで母の背中を流した。夕食時は思い出話でもりあがり、無表情で「分からない、分からない」しか言わない母が声を出して笑った。

翌日、グループホームに母を送り届けた。「おばば、私たち東京に帰るね。」と言うと、母は涙を浮かべて肩を落した。辛かったが「また来るね。元気でいてね。」と言って青森駅に向かった。

写真 (31)母と過ごした三日間をよく思い出す。グループホームのお友達やスタッフさん達とお手玉やって楽しく過ごしているといいなとか、今度はカーディガンを編んで持って行こうかなとか、母の面倒を見てくれる姉にありがたいなとか、思う今日この頃。とにかく母には、一日一日を楽しく過ごしてほしい。